創業相談、先ずは誰かに見せてみることが第一歩

創業相談を受けると、「何をしたら良いのか分からない」「こんな内容で良いのか分からない」という方がいる一方で、自信満々で「専門家に何が分かるの?」位の態度の方もいます。

対応する方としてはどちらでも良いのですが、いきなり見せられた人が「内容を理解できて、良いと思えるか」が重要です。

創業のサポート

創業の仕方に決まったやり方はありません。これまでの経験がどうであれ、税務署に「開業届」を出したら個人事業主としてスタートすることができます。

計画の作成が問われるのは、金融機関からの融資を受ける時で、融資が不要であれば、誰に相談する必要もありません。

ただ、多くの方は「創業セミナー」を受けたり、公的機関の創業相談を受けたりと、何らかのサポートを受けてから開業されているようです。

 

セミナーや相談でできること

セミナーはどちらかと言うと、創業することの意義を問いかけ、創業後に何をしていくのかについて覚悟を決めてもらうためのものです。その後の具体的な計画となると個別相談になります。

個別の相談では創業希望者の話を聞いて、何をするのか、どうやったら実現できるのか、開業した後の計画はどうなるのかを詰めていきます。

ただ、どちらにしても、創業しようとする方が主体であり、それを少しでも良い方向に導くのが相談員の役割です。

 

創業時のお勧め①行動計画

どこに行っても「創業計画」を作るよう求められると思います。計画自体は、何をして、どれだけ売上が上がるのか、開業時の資金をどうするのかという内容ですので、何回か指導を受けたら出来てしまいます。その時に考えてほしいのは、「本当に出来るのか?」「どうやってやっていくか」という視点です。

やろうと決めていても、その通りにやらなかったら計画の意味がないのですが、実際にはそのような「計画のための計画」がほとんどです。実際に月ごと、週ごとの行動計画にまで落とし込める計画を作ることをお勧めします。

 

創業時のお勧め②資金計画

創業後、事業が続かなくなるのは「手元のお金がなくなる」からです。お金が無くなる前に周りから借りて凌ぐのでしょうが、借金するにも限度があります。

事業を始めれば、そこそこ売上があっても、手元のお金がなくなることはしょっちゅうです。お金を先行投資して、後から売上が立って、その後に入金という順番になるからです。商品を提供する体制づくりにお金がかかり、商品を提供してもお金が入ってくるのは後になります。

そのため、手元のお金が苦しい状態は十分に起こりうることです。予め調達しておいて、計画的にお金を回していくしかありません。そのベースになるのが資金計画になりますので、予め計画を立てておくことをお勧めします。

 

創業サポートについては、今年の上半期を目処に商品化して提供できるようにしていきますので、ご興味がありましたらお問い合わせください。

 

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・創業:創業資金を確保するための事業計画を作りたい

・新事業挑戦:新しい事を始めるための計画を作りたい。事業評価を行いながら失敗しないように取り組みたい。補助金や融資など、これからの事業に必要な資金を調達したい

・多店舗展開、フランチャイズ:これから事業を大きくしていきたい。組織を急拡大したい

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。まずはご相談だけでも問題ありませんので、お気軽に問い合わせていただければ。何らかのヒントはご提供できると思います。

 

あとがき

夕方から研究会に出席予定ですが、発表者がインフルエンザで当日キャンセル。インフル流行っているので体調管理に注意が必要だと改めて感じました。1週間外出できないと売上も相当下がります。