営業利益の35倍の価値〜長谷川HD買収の記事より

英国の投資ファンドが「お掃除本舗」で有名な長谷川HDを買収したという報道がありました。買収金額は350億円、同HDの営業利益は10億円強と伝えられています。

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おそうじ本舗

おそうじ本舗は低投資で始められるフランチャイズの代表的な例で有名です。ハウスクリーニングなど、個人家庭の家事代行ニーズに乗る形で施設を急拡大しています。

ちなみに自分が「低投資フランチャイズ」というテーマでお話するときは必ず事例に入れている本部です。

 

低投資フランチャイズの功罪

おそうじ本舗というのは、それほど投資をせずに始めることができるという意味では優れたフォーマットです。通常、何か商売を始めるときにはそれなりのノウハウや客先が必要なのですが、このフランチャイズに入ることで、ある程度の知名度や営業ツール、掃除のノウハウを得ることができます。自分で独立するよりはよほど効率がよいやり方です。

しかし、一方では安易な気持ちで独立する人もいます。「本部はお客さんを紹介してくれない」とあちこちに言って回る方の事例が何かで取り上げられ、「フランチャイズは本部が儲かる仕組み」とネガティブに言われる際の事例で上がるケースもあります。

 

独立する際の費用

自分に言わせれば、フランチャイズ加盟にかかる費用はせいぜい3〜5百万程度です。その位で商売のノウハウをもらえたら安いモノです。

自分のケースで言えば、中小企業診断士の資格を取った後に大学院に行きました。資格を取るのに3年弱かかっていまして、その間も1百万ほど使いましたが、更に大学院に行っている間に4百万くらいは使いました。
お金だけでなく時間も使っていますので、その間仕事をセーブしたことを考えるともっとお金がかかっています。

そして、大学院を出たことで取れた仕事はハッキリ言ってゼロです。そう考えると、フランチャイズ加盟で仕事のきっかけをつくれれば安いものだと思います。

 

長谷川HDはおそうじ本舗以外にもさまざまなフランチャイズのフォーマットを持っています。最近では家事代行以外にも介護事業もあります。そういったフォーマット作りが評価されて、現在の営業利益の35倍という値付けになったものだと思います。

フランチャイズという仕組みが高く評価されたことはうれしく思います。

 

ただ、フランチャイズという仕組みは本部に依存する気持ちが生じてくるものですので、失敗しないためには第三者の意見を聞いてみるのも手です。当社でも初回は無料相談を行っていますので、お問い合わせください。

 

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私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。

・補助金や事業計画のサポート

・売上増加につながるご支援

難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

季節外れの蒸し暑さ、昼間は参ってしまいます。。。