創業時に融資を受ける際には、創業計画を書くことが必須になります。お世話をさせていただいていると、計画を書いてみる人と、書けずにいる人に分かれます。
創業計画の必要性
創業計画は事業を立ち上げた後の予定になります。予定がないと、成り行き任せになってしまいますし、起こりうるリスクに備えることができません。
実際に事業を始めた後は様々なことが起こりえるので、事前に計画を立てて置くことが重要です。
創業計画を実際に書いてみる
創業時の計画として、具体的にしておくのは以下の内容です。
・創業する理由
・取り扱う商品、商品のターゲット、商品が売れる理由(独自性)
・商品の仕入先と販売先
・創業時に必要な資金(立ち上げ時の費用)
・創業後の収支計画(売上と費用)
・資金計画(手元現金の残高)
特に重要なのは資金計画
資金計画は商品の内容を決め、売上見込みと必要な費用を見積もった後に作成するものです。いわば、最終結論であり、これを見れば事業計画のどこに無理があるのかが分かります。
万一、途中で現金残高がマイナスに落ち込む計画であれば、その時点で成り立たない計画ですし、売上が想定通りに上がらないときに資金ショートを回避できないか探ることができます。
計画を書ける方と書けない方
創業計画を書くにはある程度思い切りが必要になります。創業計画として書いて見て、人に見せる段階で、出来ることと出来ないことを考え、出来る事に絞り込んで紙に書いて印刷するというプロセスを経ています。そのため、事業計画を作ってきた方は「覚悟を決めている」ように感じます。
一方、計画を書けない方に共通するのは、計画を印刷せずにパソコンの中にいろいろとデータが入っていて、内容に突っ込むと言葉を濁したりごまかしたりということが続きます。創業時は様々な選択肢がありますし、考えをまとめていかなくてはならないのですが、内容を決めきれないように見受けられます。
創業の時だけでなく、会社の経営には選択肢の中から最善のものを選んでいくことが求められます。内容を決めきれない方は、たかが創業計画とお考えですが、計画を決めるということは経営者になる最初の一歩であるように感じます。
◆自己紹介
私、山下哲博はサービス業や流通業の小規模事業者向けのビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・フランチャイズを中心とした創業
→本部選びや創業時の計画、創業時の融資獲得
・フランチャイズ化とのれん分け
→多店舗展開、店舗の収益力向上
・補助金や融資などの経営計画づくり
→認定支援機関として、補助金の計画作成や日本政策金融公庫と連携した
融資サポート
これまで経験してきたことを元に、難しいことを分かりやすく、経営者のこれからの道筋が明確になるよう、サポートさせていただきます。
あとがき
今日は妻の誕生日。平日ですので食事は家でいつも通り。お誕生日のプレゼントを買って帰りました。