ダルビッシュ有のトレード、メジャーの厳しさを改めて感じる

既に報道された通りですが、ダルビッシュ有選手がトレードされました。つくづく、メジャーはハイリスク、ハイリターンであることを感じました。

原則:給与が高額になるほど、パフォーマンスを期待される

かつて、日本のプロ野球は「年功序列」的な所があり、活躍しても中々年俸が上がっていかない面がありました。今は、大谷選手のように大活躍すれば、どんどん給料が上がります。そうはいっても、年俸が高額になると、成績が落ちると「年俸と成績が合わない」という理由で戦力外になるケースが増えています。

自分が応援するヤクルトスワローズは他球団の主力が急に成績を落として戦力外になった選手を受け入れ、活躍するケースが多かったのです。ライオンズの辻監督、同じくライオンズで4番を打っていた鈴木健氏、広島から来た小早川氏などが思い出されます。

 

営業重視の会社は新陳代謝が激しかった(ハイリスク、ハイリターン)

自分は独立開業する前に、中古車の買取ビジネスのフランチャイズ本部にいました。自分は営業職でなかったのですが、営業職は弱肉強食の世界でした。前年比をベースにした目標をクリアできればエースとしてもてはやされますが、前年比を上回れないと悲惨でした。

多くの人はノルマを果たせなかったことのお詫びとして「自爆」して会社の車を購入し、ローンを抱えたまま退職していました。課せられた目標をクリア出来る人だけが人並みの扱いを受け、多くの人は体調かメンタルを崩して退職に追い込まれていました。

毎月100人以上の中途採用をしているのに、社員数が増えないという不思議な会社でした。

 

メジャーの厳しさは独立起業することと同じ

独立開業するということは、事業に必要な資金調達を行い、その後は助けてくれるものはありません。自分はフランチャイズビジネスに関わるケースが多いのですが、本部が直営で成功できるビジネスでも、フランチャイズ加盟店が必ずしも成功するとは限りません。

自分がいた中古車買取店でも、直営で伝説的な成績を上げた統括マネージャーが「のれん分け」で店舗を譲渡されて独立したのですが、上手くいかなくて1年もしないうちに本部が救済して、元のマネージャーに戻ったというケースがありました。

直営店では、人の手当や買取資金の用意については、店長が気にすることではないのですが、自分で事業をするとなると、人と金の手当は経営者の最優先事項です。この場合は元々従業員であったこともあって、本部が救済しましたが、通常は救済措置はありません。

日本のプロ野球はある程度温情が働くところがありますが、メジャーは容赦ないところがあります。活躍できそうなら、エースであっても他のチームに移りますし、元の主力選手であっても放出されてしまいます。

今回のダルビッシュ有選手と青木選手のトレード報道をみて、活躍すれば報われるものの、「チームへの貢献度」とかは関係の無い、実力至上主義であることを改めて感じました。

失敗したくない起業、第三者の立場から助言いたします。

 

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・これから創業したい

・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい

・フランチャイズに加盟してみようかと考えている

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。

 

あとがき

ダルビッシュ選手にしても、青木選手にしても、次に行くところがあるからトレード要員になります。改めて厳しい世界で頑張っているなと感じます。