事業承継のヒアリングをしていて思うことは、次の代も同じように商売できるだろうかということです。多くの業界では環境が変わってしまうので、仕切り直しが必要になります。
事業承継、先代経営者の作りあげた経営がスタートになる
事業承継で難しいのは、新しい経営者にとって古い経営を引き継がなくてはならないことです。古い経営というと差別的な響きがあるかもしれませんが、先代経営者が作りあげた成功の方程式ではあるけれども、今後もそのやり方が必ずしも通用するとは言えないということです。
事業承継の案件では、多くの経営者が70代であり、これまでの経営のやり方については10年以上前に作られたものであることが多いです。
創業と事業承継の違い
創業は、これから起業しようとする方が自分の感性に従って新しいことにチャレンジします。そして、従業員も自分の考えを理解している人を採用、教育していくので、意識の違いはありません。
事業承継の場合は、先代経営者の方針で採用された従業員ですので、新しい経営者が時間を掛けて自分の目指す方向ややり方を示していく必要があります。逆に、新しい方針を示していかないと従業員が付いてきてくれません。
若い経営者の経営計画
経営計画というと大げさに聞こえるかもしれませんが、今後3年間の売上予測からスタートすると良いと思います。既存事業だけで売上を維持できるのかどうか売上の検討から始めます。もし、それが無理なら縮小均衡させるのか、新しいことを始めるのかを検討する必要があります。
新しいことであれば、商品、販促、既存商品や他社との違いを明確にしておくことが必要です。新しくないなら価格の違いや、商品を提供する立地などが変わってきます。
こういったことを検討していくことが経営計画のスタートです。
経営計画は数字と根拠作り
計画は最終的に数字で表すことになります。ただ、数字が「絵に描いた餅」にならないよう、どうやってその数字を達成するのかを説明します。売上が10%上がるのであれば、客単価を増やすのか、客数を増やすのかを考える必要があります。根拠もなく数字は上がりません。
客数を増やすのであれば、リピート客化を進めたり、新規客の獲得に向けた取組が必要です。売上でなくコスト削減で利益を残すのもありですから、発想は自由で良いのですが、何らかの方針は必要です。
事業承継に伴う計画の作成、当方では得意としていますので、ご興味がありましたらお問い合わせください。
◆自己紹介
私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・これから創業したい
・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい
・フランチャイズに加盟してみようかと考えている
こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。
あとがき
本田圭佑といえども、親善試合のメンバー招集からもれました。サッカーでも野球でも常に引き合いがある状態にしたいなと改めて感じました。