フランチャイズのモデル収支を検討しよう①売上予測

フランチャイズ加盟を検討して、投資1500万円、月次のキャッシュフロー62万円で、1500÷62≒24.2か月と聞いたら、収益性良し!と判断ができるでしょうか?

 

モデル収支

フランチャイズの加盟説明会では本部の資料をもらって帰ることができます。その時に、簡単な収支モデルが付いていることが多いです。いくらの月間売上が見込めて、どのくらいの経費がかかって、最終的にいくら残るかということが端的に書いてあります。

収支モデル

一般的には、営業利益+減価償却費が入金=回収で、初期コストを何か月で回収できるかという計算が示されることが多いです。減価償却費は建物や什器等値のかさむものを購入し、一度に費用計上しないで、償却年数に応じて月々で費用計上していきますので、費用項目には入っていますが、現金支出にはなりません。そのため、借入の金利を引く前の純粋な営業上の利益と減価償却費が事業の成果として判断されることになるのです。

※減価償却費について、もっと詳しく知りたければ検索してみてください。

 

売上は実現できるのか?

このモデル収支ですが、これだけ売り上げがあって、費用をこの位に抑えれば、この位儲かるよ!という目安でしかありません。もちろん、本部は根拠があってその数値を出しているのですが、その数値通りの売上を達成できるかどうかは誰にも分かりません。本部から数字で渡されると、その売り上げは達成できそうな気になってしまいます。事業を始めるからには、疑ってかかりましょう。その予想が外れても誰かを責めることはできません。責任は事業者にあるのです。

何店舗も店舗を出している本部にしても、全てのお店が成功するわけではありません。目論見が外れて、1年くらいでお店をクローズすることはよくあることです。本部は加盟店と比較して資金を持っていますが、加盟者は「虎の子」の貯金をはたいての創業ではないかと思います。慎重に検討して投資してください。

売上については、本部の良しあしだけではなく、立地の良しあしも重要な要素です。そのため、良い物件を見つけるまではフランチャイズ契約はしてはいけません。具体的な物件が出てきて、その物件でどの位集客できて、どの位の売上になるのか、そして、初期投資をどの位で返済できるのか、十分に検討してみてください。

 

あとがき
昨日は昼間のうちに原稿を書いていて、夜にアップするつもりが忘れてしまいました。3か月以上にわたって何かのネタを書いていましたが、連続記録が途切れてしまいました。
何事も一日も休まずに何かをするのはすごいことだと改めて思いました。