シニア層をターゲットにした有力事業〜フィットネス産業は前途が明るい!

私は以前に介護業界のお手伝いをしておりました。介護が必要な方でも程度の軽い要介護1、2あたりと、介護の手前である要支援者を対象にしたリハビリデイサービスです。介護保険の財源が厳しくなっていく中、介護保険を使わない民間のサービスにこそ、上がり目があるのではないかと考えました。

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活動年数を延ばすために日頃から身体を動かす

高齢者と言っても人それぞれです。私の周りをみても、70代後半であちこちの会社の顧問になって高額の顧問料をいただいている重鎮の先生もいらっしゃれば、60代半ばで体調を崩してしまう先生もいます。中小企業診断士には定年がありませんが、自分の健康状態次第で生涯獲得報酬額は全く異なってきます。

そんな中、健康を維持するには適度な運動が必要であることは言うまでもないでしょう。特に、独立して活動していると、仕事のスタイルによって個人差がありますが、自宅から出なくても仕事ができますので、根詰めて仕事をしていると運動不足になってしまいます。

私の趣味は自転車なのですが、周りにも自転車が大好きな方が沢山いらっしゃいます。自転車は強度の強い運動ではないのですが、自分のペースで長くすることができます。

 

介護を必要にする年齢を遅らせる

一般の方は65歳で定年を迎えると、再就職する方もいるでしょうが、いずれは職を見つけるのが難しくなり、自宅で過ごすことになると思います。そうなると、自分で何かやることを見つけて身体を動かさないと運動不足になってしまいます。男性の健康年齢は71歳ほどですので、定年から健康でいられる期間は割と短いのが現実です。

そのため、身体を動かす機会を作ることができるフィットネス産業は社会のニーズに合致しています。高齢の方は健康に長生きしたいでしょうし、行政としても健康保険を使わずに長生きしてくれた方が良いでしょう。もちろん、高齢者にも長生きを願っている家族がいらっしゃいます。

女性向けには簡易型のフィットネス施設が普及している

女性向けでは「カーブス」という業態があります。利用者はトレーニングウェアでスタジオ型の店舗に行って、サーキットトレーニングを30分程度行って、シャワーも浴びずにそのまま帰ってもらう施設です。プールや立派なお風呂を作らなくて済むので初期投資が安く、利用料金も安く設定できるので、あっという間に広がっていきました。

聞いた話では、本格的な運動をしようとする方はフィットネスジムに行くので、普段あまり運動をしていない方が入ってくるそうです。ただ、カーブスは女性専用なので男性は使うことができません。

リハビリデイサービスのニーズは旺盛

要介護者・介護支援者向けにリハビリデイサービスという業態があり、非常にリハビリのニーズは高いです。膝が痛かったり、腰が痛かったりという利用者にマッサージと簡単なトレーニングを行ってもらい、帰宅してからも簡単なトレーニングをしてもらうのです。

しかし、デイサービスという枠組みでなく、その手前で運動することができたら、そもそも介護施設を必要とする時期を遅らせることができます。これまではリハビリデイサービスという形で高齢者のリハビリテーションを推進することが多かったのですが、デイサービスという介護保険を使った形でなく、高齢者が安価な利用料金で日常的に身体を動かすことができる施設が増えたら、流行っていくのではないかと感じます。

 

世の常として、買い物でもトレンドスポットでも、最初のターゲットは女性です。本格的なフィットネスジムもありますが、高齢者が簡単に運動することができる施設が広まれば高齢者の健康年齢が上がり、全ての人がハッピーになります。そういった社会事業をサポートしたいと願っています。

 

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私、山下哲博は調査とフランチャイズを専門分野とする、小規模事業者のビジネスサポーターです。創業やフランチャイズを含む多店舗展開、店舗の売上向上など、サポートしている他、業界全体を俯瞰してトレンドを整理する市場調査を得意としています。介護業界については、フランチャイズの本部作りと資金調達のお仕事をさせていただきました。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

私は父が64歳で脳梗塞をやってしまい、その後に介護が必要になりました。発症後3年で亡くなったのですが、亡くなる前は「普通に歩けるようになりたい」というのが口癖でした。仕事ばっかりで不摂生だったのが短命の理由だと思います。父の年齢を考えると自分もあと20年ほどで健康が尽きるかもしれませんが、充実した毎日を過ごそうと考えています。