先日、フランチャイズの展示会で相談ブースにお越しいただいた方がいました。「このフランチャイズに加盟すれば、初年度の売上が40万円保証されているんです」と。

売上は収入ではない

サービス業で起業を検討されているとのことなので、仕入れが要らず、「売上＝粗利」です。しかし、仕事先までの交通費や備品・消耗品などの経費はかかります。会社員の時は交通費は会社支給ですので、手取りの給料を何に使おうが自由ですが、自分で仕事すると、経費分も稼がなくてはなりません。

社会保険や住民税は後から来る

独立してから恐ろしいのは、これまで給料から天引きされていた費用です。社会保険は会社負担分がなくなると金額が倍になりますので、恐ろしいほど高いです。住民税も直接支払う必要があるので、かなりの負担です。

独立すると先の備えは自己責任

多くの会社では厚生年金に入っていると思いますが、独立して個人事業になると国民年金になります。厚生年金ほどの保障がない分は自分で貯めていくしかありません。

会社を設立すると厚生年金に加盟しますが、厚生年金も非常に高額です。

会社員は法律で守られている

今はブラック企業と言われる会社が多く有りますが、それでも最低賃金や労働時間、一方的に解雇するのが困難など、労働者は法律で守られています。

独立して事業をすると、休日でも仕事することは珍しく有りませんし、割の合わない仕事をやらざるを得ない場面もあります。

独立するなら、欲しい金額＋20万を目指す

現在会社員で月額20万円の手取りがある方が独立する場合は、＋20万の40万円は稼げる計画を立ててから独立するべきです。そこまでいかないのであれば、給料をもらいながら、自分がやりたいことを勉強できる環境で仕事するべきです。飲食をやりたいのであれば、飲食店で仕事をさせてもらうべきですし、コンビニでの起業を考えているなら、週末や夜間にでもアルバイトをしてみるべきでしょう。実際にやってみると仕事の内容が分かりますし、独立後のイメージが沸いてきます。

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私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。

・補助金や事業計画のサポート

・売上増加につながるご支援

難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

あとがき

今日は天井が空いている「ビジネスブース」で打ち合わせをさせていただきました。天井が空いていると周りの声がどんどん入ってきますので、あまり快適ではないですね。とはいっても、無料で会議スペースを提供してくれた先輩には感謝です。