店舗ビジネスで軌道に乗った経営者が考える「フランチャイズ展開」
ただ、きちんと仕組みを作ってからでないと、
「本部はロイヤルティ取るのに何もしてくれないと言われてしまいます。
そうなると、本部のやることに何かと非協力的になって運営しづらくなりますので、
指導の仕組みを作ってからフランチャイズ展開しましょう。
加盟店指導体制について
加盟店の指導は段階が2つあります。
・店舗オープンまでの指導
・店舗オープン後の継続的指導
店舗オープンまでの指導
加盟希望者と契約して、最初にやってもらうのが店舗のオープンになります。
店舗をオープンしてもらわないと、ロイヤルティが入ってきませんし、
自社が広げたいブランド(店舗)を展開していくことができません。
また、店舗をオープンするまでのノウハウがないので、
わざわざフランチャイズに加盟しているとも言えます。
どうすれば、最短で店舗を立ち上げることができるのか、
どの部分を研修で教えて、どの部分は現場で教えていくのかを
整理しておくことが必要です。
また、オープン当初のサポートをどうするのかについても
決めておいたほうが良いでしょう。
オープンに向けた集客、オープニングスタッフが手間取らないよう、
現場でのサポート内容の標準形を決めておきましょう。
店舗オープン後の指導
フランチャイズの特徴は「継続的指導」を提供することです。
店舗をオープンして終わりでなく、
その後も定期的に店舗を回って指導していきます。
本部の指導に従って良い業績を上げる店舗ばかりだと良いのですが、
業績が上がってこないと「本部のお手並み拝見」といった雰囲気になってきます。
店舗を直接指導するスタッフの力量も必要ですが、指導するスタッフをサポートする体制も必要になってきます。
本部指導に必要な要素
業績の上がらない加盟店が言ってくるのは「本部は何もしてくれない」
というクレームです。
クレームを防ぐために、「本部はこういう指導をしている」と言えるように
しておきましょう。
そのためには、オペレーションの手順や本部の考え方を明文化した
「マニュアル」が有効です。
そして、オープン前の「研修」も重要です。
研修せずに、現場のOJTに入れても、背後の考え方がないと
「単に労働力として店舗の手伝いをしていた」と言われてしまいます。
加盟店との協力関係を作る
本部が作り上げたノウハウは未来永劫有効なわけではありません。
時間とともに競合店が出現して、更に上のサービスを開発する必要がありますし、
利用者のニーズが変わり、サービス内容を修正していく必要もあります。
常にサービス内容を磨き上げて行く仕組みが必要です。
本部は加盟店を含めた全店舗から情報やノウハウを吸い上げ、
サービスを磨き上げていく必要があります。
そのためにも、加盟店との意見交換の場を作ったり、
加盟店からの要望にも応えていくことが求められます。
思いつきで加盟店を指導していこうとしても、スタッフのマンパワーにも限界がありますので、最初に設計しておき、段階的に体制を作っていく必要があります。
加盟店指導体制、他にもいろいろありますが、この位で。
以前に書いた「5ステップ」投稿はこちら
③加盟店開発
《あとがき》
保護猫さんが正式に家族になって1週間が経ちました。
マイペースな猫なので、元からいた先住猫が食欲をなくしてしまい、
急遽病院へ。なんとか慣れてほしいものです。