IT補助金は今年度で3回公募されるもので、予算規模が昨年の5倍に拡大されています。国がそれだけ力が入っている補助金ですので、理解を進めようと自社で応募してみました。
IT補助金の概要
通常の経済産業省系の補助金の場合は、申請書の善し悪しがコンペで問われます。特に熾烈なのが「ものづくり補助金」で、前回は採択率55%でしたが、ほとんどの案件はプロが作成代行しているものと思われ、高レベルの争いになります。
IT補助金は計画自体はネットでの申請です。ただ、具体案などはほとんど書くことなく、計画数値を「IT導入支援事業者」に入力してもらうだけです。
また、導入するITツールは「IT導入支援事業者」として登録されているベンダーからのソリューションだけです。通常の補助金は使用用途の制限はありますが、発注先は自由であり、むしろ2社以上の相見積もりが必須なので、導入先が予め決まっているのは不思議な感じです。
IT補助金の申請流れ
詳しくはIT導入補助金のホームページに記載されていますが、作業としてはほぼブラウザ上での作業になります。
https://www.it-hojo.jp/applicant/how-to-apply.html
・経営課題の分析(経営診断ツールのサイトに入力)
・ITツールの選択(前もってベンダーに相談、ソリューションを決定しておく)
・SECURITY ACTION宣言(情報処理推進機構のサイトに入力)
→☆1つであれば、自己宣言で完結できる
・(加点要件)おもてなし認証を受ける(サービスデザイン推進協議会のサイトに入力)
→紅認証であれば、サイトに入力すればOK
・交付申請(IT導入支援事業者から招待されたサイトに入力、計画数値は支援事業者が入力して仕上げる)
実感としては、あちこちのサイトにいろいろなことを入力するので煩わしいですが、通常の補助金のような計画書作成がないので、あれこれ入力すればOKです。トータルで2時間程度でした。ただ、自分の場合は十分なサポートを受けましたし、自分自身も慣れている面があります。初めてやるとどこまでスムーズにできるかは疑問です。簡単なようで複雑な補助金という印象です。
申請の締切が8月3日(金)で、採択されるかどうかは8月15日(水)に決まります。審査と言っても形式審査でしかないように感じます。
今後のIT補助金
今年度は3次公募をやることが公表されています。交付申請の期間は8月中旬〜10月上旬ということです。
補助金の最高額は50万円、補助率は案件の2分の1です。自分の場合は補助金20万円での申請ですが、補助金を自社で受け取るのは初めてなので楽しみです。
補助金、助成金など、ご興味がありましたらお問い合わせください。
◆自己紹介
私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
得意分野はフランチャイズの本部立ち上げですが、会社の成長につながる経営計画作り、補助金申請など、ビジネスの成長、新規立ち上げをサポートしています。
・創業時の創業計画、創業融資獲得
・店舗の収支改善、集客、多店舗展開・フランチャイズ展開→ハンズオンで支援します
・資金調達のための事業計画(銀行から言われたら一緒に作成します)
・日本政策金融公庫の経営力強化資金(通常より低利です)
・新しいことに挑戦する経営革新計画、経営力向上計画
・ものづくり補助金など、補助金申請
・会社の成長戦略を描くための早期経営改善計画(費用の3分の2は補助金使えます)
あとがき
週末は避暑地に行ってきたのですが、向こうも暑かったです。冷房など無いので、窓を開けっ放しにして寝ました。朝方は寒かったので布団をかぶって寝ましたが。