介護系フランチャイズの考察③初めての人が留意する点

介護系のフランチャイズについては6月のセミナーでお話しました。その時の内容を少し書いてみます。

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未経験者でも開業できる?

介護の現場は専門家を雇って、施設長や相談員として実力を発揮してもらうことになります。その他のパートさんなどもヘルパーの資格を持っていて、利用者の支え方など基本的なことが分かっている人を雇います。よく言われるのが、専門家を雇うからオーナーは専門的なことが分からなくても大丈夫ということです。

これは確かに一理あります。オーナーさんが専門家である必要はありません。ただ、専門家を雇うには、介護の現場で何が起こっているのか、どういうことに苦労しているのかを共感できないと、従業員との関係がスムーズにいかない可能性があります。専門的なことは分からないにしても、従業員が働きやすい環境を作ってあげるには、現場の苦労もある程度分かっていた方が良いでしょう。

 

介護ビジネスの市場環境

これから高齢者が増えていくので、介護の市場は右肩上がりですよ、と言われることが多いです。ただ、本当に市場の拡大が続いているのでしょうか?前回紹介したように、通所介護(デイサービス)については、要支援1・2の方は介護保険の対象外になりました。これまでの軽度の方を対象とする介護フランチャイズにとっては、かなり大きな打撃を受けているはずです。

また、この業界にはあちこちからの参入もありますし、既存の介護事業者も漫然と経営しているわけではありません。新規で参入するということは、既存のマーケットに割り込んでいくですので、フランチャイズだから大丈夫とはお思わないでください。十分な勝算を期待できてからの参入をお勧めします。

 

あとがき
暑い日々が続いているのですが、研修のために寮に入っています。缶詰になっている分、暑い中を歩き回ることが無いので体が楽です。これだけ暑いと冷房の効いたところで仕事するに限ります。