英国風庭園の経営術~蓼科バラクライングリッシュガーデン

この週末は長野県の蓼科高原に来ています。ご縁があって、3連休以上の週末には蓼科にいることが多いので、今年は4回目です。

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蓼科バラクライングリッシュガーデン

この庭は文字どおり、英国風の庭園で、6月になるとバラがとても綺麗です。バラクラという呼び方は「バラのある暮らし」の省略です。我が家もバラの苗を買ってみたり、球根を買ってみたりして、少しでも庭が綺麗にならないかと妻が一生懸命やっていますが、東京の酷暑と、週末しかケアできないのとで、中々同じようにはできません。

1990年に庭園になる土地を取得して徐々に庭造りをしていったということですので、設立25年が経ったことになります。今では、観光バスや新宿からの直行バスもありますし、雪のないシーズンはJR東日本の旅行商品も販売されています。その為、混んでいる時間は非常ににぎわっている施設です。

 

ガーデンの見どころ

この庭園はバラが一番の売りであり、6月のバラのシーズンは7月中旬くらいまで続きます。その次にアジサイが咲いて、秋にはダリアが咲きます。その他にも、ゴールデンウイークは新緑でとても綺麗ですし、ダリアが終わった後は秋が深まっていきますが、ハロウィーンの飾りつけでにぎやかになります。

花ばかりでなく、観光シーズンはミュージシャンを読んできて演奏会を行いますので、近くに来ていれば行ってみようかという気になります。英国海兵隊のブラスバンド、サックス奏者、コーラスなど、無料コンサートを開催してくれるので、自分はそちらが楽しみで妻と一緒に行くのです。音楽以外にも、「寄せ植え」の講座、アフタヌーンティーの講座なども企画され、庭を見る以外にも行く理由が沢山あります。

 

ガーデンの収益源

こちらは庭園ですので、入場料が最初の収益源です。そして、花が庭園の見どころですので、季節によって花が入れ替わることをPRしています。そのため、年間入場券である「友の会」への入会を勧めてきます。通常の大人の入場料は1,000円で、友の会の会費は3,000円なのですが、ゴールデンウイークや夏休み、シルバーウィークなどでは入会キャンペーンを実施しているので1,500円になります。これだと、次にもう1回来ればモトが取れます。

その他にも、レストランやカフェがありますし、バラの苗やその他の花が沢山販売されています。ガーデニング用の道具や肥料、土を販売している他、代表のケイ山田さんが庭造りのセミナーを長野だけでなく、東京でも開催されています。

更に、「バラクラ」ブランドのアパレルを展開されていて、高島屋や京王百貨店など、全国のあちこちにバラクラブティックを出されています。そちらではバラをモチーフにした、派手目な服が販売されています。この蓼科のガーデンはブランドの総本山という位置づけです。

ブランドは地域に宿るといわれます。ケイ山田さんが蓼科の地でイングリッシュガーデンをオープンされ、苦労されてきた積み重ねが昇華して、庭造りやアパレルのブランドとなっています。

 

私は妻と結婚してからこちらに来るようになったので、かれこれ7年ほど、年に10回近く来ています。高原の夏は短いので1週間で庭の様子が変わっていくのを見るのはとても楽しいです。妻はここに来て、庭造りのヒントを得て帰って行きます。

テーマパークはハードだけでは飽きられてしまうので、どれだけソフトを充実させるか、入場料以外の収益源を稼ぐかが重要ですが、こちらの施設は非常に努力されて、沢山の人をひきつけ、その他の収益事業を展開されています。蓼科高原に来ることがありましたら、寄ってみてください。

 

 

私、山下哲博はフランチャイズを専門分野とする、小規模事業者のビジネスコンサルタントです。創業やフランチャイズを含む多店舗展開、店舗の売上向上など、サポートしております。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

蓼科高原は朝晩は暖房が必要なくらい冷え込みますが、昼間は20℃くらいまで上がります。ツーリングには最適なシーズンということで、夏よりも二輪車が多いように感じます。