10月20日に大阪で「フランチャイズの基本と加盟のステップ」というテーマの講演をしました。講演の中で事例を紹介したらとても受けが良かったので、何回かに分けて事例を紹介していきます。
40歳過ぎて会社にいられない。フランチャイズが選択肢に
会社員を取り巻く就業環境は厳しさを増しています。私も会社員をしているときに、「この会社は40歳過ぎたらいられないな」というプレッシャーを感じながら、資格を取得して独立開業したクチです。うまく試験に合格できましたら、試験に受からなかったら心身ともにボロボロにされて放り出されていたことでしょう。
しかし、一般的に35歳を過ぎてしまうと転職することは容易ではありません。将来的なキャリア形成のため、長期にわたって勤務するのが前提と称して、中途採用の年齢を区切っているからです。実際には、従業員をボロボロにするブラック企業が多いのですが、表向きはそんなことは分かりません。
そうなってくると、40歳前後で転職して、またボロボロになるまで仕事させられるのであれば、フランチャイズで起業するという選択肢も見えてきます。
フランチャイズ加盟は商売のネタはくれるが、繁盛するとは限らない
起業しようと考えても、何をしていったら良いか途方に暮れる人が大半だと思います。正直、お金になるだけの知識や人脈を最初から持っている方は少ないでしょう。
フランチャイズは、商売のネタを提供してくれます。コンビニエンスストアであれば、開業すれば自然とお客様は来てくれます。飲食店でも、最初は物珍しいのでお客様が来てくれます。起業して何をしたいということは脇に置いておいて、最初からある程度の売上を計算することができます。
しかし、自分がやりたいこととは違うことをバタバタ忙しくやるというのはどうなのでしょうか?また、繁盛していればまだ良いのですが、フランチャイズに加盟して、本部に何百万と支払って貯金を使ってしまったけど、何も変わらない、お客様が来ないというケースもありえます。
自分で起業できないかを考えるのが先
通常、独立する際には、自分自身の棚卸しを行います。これまで何をしてきて、独立したら何ができるのか。自分自身は何をしたいのかを徹底的に考える必要があります。その上で、どうやったらそれが事業になるのかを考えます。
事業にするために、良いフランチャイズがあるから加盟する、又はフランチャイズを使えば時間を節約できると考えるなら、フランチャイズを大いに活用すべきです。
逆に、何も商売のネタが思いつかないから、フランチャイズでもやってみるかという考え方なら止めた方が良いです。それなら、フルコミッションの営業を死ぬ気になってやってみることをお勧めします。会社員は最悪首になるだけですが、自分で事業を興して失敗したら借金が残ります。
よく「自分が食えるだけ稼げれば良い」という方がいますが、それは嘘です。独立起業はリスクを伴いますので、会社員の時よりも稼げるようになる、幸せな働き方ができるという目標を持って起業するべきです。
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私、山下哲博は資金調達サポートとフランチャイズを専門分野とする小規模事業者のビジネスサポーターです。企業の成長戦略をサポートすることで、地域にビジネスの芽が定着できるようお手伝いしています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
あとがき
2ヶ月くらい前に書いた記事で紹介した企業様からお礼のメールをいただきました。このブログはそれほど宣伝もしていないので閲覧数も多くないのですが、記事の投稿はストックされていきます。情報を蓄積していくことの効果を改めて思い知りました。