カレー屋チェーンは中国市場を目指す?

カレー屋チェーンと聞いて、最初に思いつくのはCoCo壱番屋でしょう。CoCo壱番屋の創業者が株式を売却して、ハウス食品グループの参加に加わることが発表されました。つい1ヶ月前に発表された別のニュースも含めて記してみます。

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ハウス食品がCoCo壱番屋を子会社化

このニュースは昨日(11/1)の日経新聞で報じられました。壱番屋の創業者が保有する23%強の株式についてTOB(株式公開買い付け)に応じて、ハウス食品はその他からの買取も含めて過半数の株式を保有するようです。

CoCo壱番屋は国内外に約1400店舗がありますので、カレーレストランの現場からの情報がフィードバックされるというのは、カレーのルーを作っているハウス食品にとって大きなメリットでしょう。

新聞記事によると、CoCo壱番屋は中国でも46店舗を展開していて、今後ハウス食品が中国の家庭に日本式のカレーを普及させていくにあたって、CoCo壱番屋を使って日本式カレーを根付かせていきたいということです。

 

京王電鉄も中国でカレー店展開を目指す

京王電鉄のグループ会社、(株)レストラン京王は「カレーショップC&C」を東京の京王線沿線に21店舗運営されています(2015年3月時点、同社ホームページより)。こちらはCoCo壱番屋と異なり、東京の西側のローカル展開ですので、京王線沿線の方以外にはなじみがないでしょう。

ただ、こちらのチェーンも、小田急電鉄の子会社と組んで中国でカレー店を展開し、2020年までに100店舗を目指すという発表が10月上旬にあったばかりです。こちらは訪日客が増加していることから、日式カレーの需要が伸びると見込んでいるようです。ちなみに客単価は80元(1,520円)といいますので、日本の倍以上です。

 

ニュースとしては京王電鉄の方が先ですが、ローカルチェーンでもあり、それほど注目していませんでしたが、CoCo壱番屋の創業者が株式を売却してハウス食品の傘下で中国でのカレー店展開となると大事です。国内市場の伸びが見込めない中、中国市場を目指すという戦略はカレーだけでなく、他の飲食チェーンでも加速していきそうだなと感じました。

 

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私、山下哲博は資金調達サポートとフランチャイズを専門分野とする小規模事業者のビジネスサポーターです。企業の成長戦略をサポートすることで、地域にビジネスの芽が定着できるようお手伝いしています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

昨日はポルトガル料理のお店に行きました。天ぷらやコロッケなど、今や日本食となった料理のルーツでもあり、洋食を食べているという感覚はありませんでした。昔、マカオを旅行したときにもはまったのですが、洋食なのに胃に優しいということで大変お勧めです。