中小企業診断士として経営相談に乗っていて、自分の中で大切にしていることは、相手にとって分かりやすく、直ぐにでもできることを示してあげることです。
中小企業診断士は大企業向けのコンサルタントとは違う
中小企業診断士は経営コンサルタントに必要なことを習得していることを示す資格です。ただ、経営コンサルタントという響きが誤解を招いているように感じます。
自分が中小企業診断士として活動していて感じているのは、戦略うんぬんということを考えるのが役割ではなく、経営者の身近な相談役であるということです。
コンサルタントと言うよりは、経営者の相談役
中小企業の多くは零細企業であり、戦略うんぬんというよりも、もっと身近なところでバタバタやっているのが現状です。
・売上が伸び悩んでいる。
・取引先から無茶を言われている
・従業員の採用ができない
・社内の管理体制ができていない
このような根本的なところでお悩みをお持ちです。通常お手伝いしていることは、これらのお悩みの原因を追及して何か具体的に改善出来そうなアイディアを投げかけてあげ、興味を示されたら、どうすれば実際にできるか、最初の一歩を示してあげています。
例えば、売上が伸び悩んでいるということであれば、どのような商品(サービス)を誰に販売しているのか?これまではどうやって販売してきて、今はどうなっているのかなど、あれこれ聞いていきます。その中から、直ぐにでも出来そうなアイディアを出していきます。
こういう先生はNG
先日一緒に仕事した先生は、初回の社長ヒアリングで現状と社長の考えをお聞きして、「現場のヒアリング」をしたいと言い出しました。その後、3カ所ヒアリングして出てきた答えは「社長が悪い」でした。
・方針通り営業に回らない→できない理由を従業員が言っているのに社長が聞く耳を持たない
・採用ができない→社長が総合的な人事システムを構築していない
その先生が得意げに「社長、あれやってない!これやってない!」とペラペラしゃべっている脇で、自分と社長は凍り付いてました(苦笑)。もちろん、その先生は出入り禁止になりましたし、自分も二度とお願いしません。
中小企業診断士の役割
中小というか、零細企業の経営者であれば、あれこれできていないことは百も承知です。その上で、「何か助けて欲しい」と思って相談に来られます。こちらがするべきことは、経営者の置かれた状況を把握し、まずは応援してあげることだと考えています。
その際に、「できていない」という視点でなく、「こういうことをやってみれば?」とアドバイスをしてあげるようにしています。その中で興味を持たれていることを掘り下げていきます。そうすると、相手の気持ちも楽になりますし、こちらも何かお役に立てたという気持ちになります。
こういった信頼関係を一つずつ築いていって、経営そのものに対するアドバイザーになることが中小企業診断士に求められていると思います。
当社は初回相談を無料でお受けしています。経営者のお気持ちを大切にして、コミュニケーションを取りながらお話を整理させていただきます。お気軽にご相談ください。
◆自己紹介
私、山下哲博はサービス業や流通業の小規模事業者向けのビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・フランチャイズを中心とした創業
→本部選びや創業時の計画、創業時の融資獲得
・フランチャイズ化とのれん分け
→多店舗展開、店舗の収益力向上
・補助金や融資などの経営計画づくり
→認定支援機関として、補助金の計画作成や日本政策金融公庫と連携した
融資サポート
これまで経験してきたことを元に、難しいことを分かりやすく、経営者のこれからの道筋が明確になるよう、サポートさせていただきます。
あとがき
ベテランの先生とこの話をしたら、「誰でも出来そうな解決策を示すのが中小企業診断士のミッションである」とアドバイスをもらいました。自分の考えを確認できて安堵しました。