先日、ご相談を受けた相手は、ハウスクリーニングで開業予定の方でした。その業界で2年修行して独立開業するようです。フランチャイズだけが独立の手段じゃないなと思いました。
フランチャイズに多い、無店舗型サービス業
開業するときに店舗を構えなければ初期費用が大きく下がります。フランチャイズで無店舗型の商売を始めるときは、本部に支払うロイヤルティと研修費用を払えば開業できます。その時に支払う費用は300万円程度が相場になりますので、低投資型フランチャイズと言われます。
フランチャイズ加盟は集客を約束しない
フランチャイズに入れば、集客が約束されているように感じる人が多いです。しかし、実際には何も起こりません。独立開業に必要な技術を身につけて、集客は自分で頑張りなさいという本部が多いです。
それは、国家資格の取得も同じです。資格を取っても集客が出来るわけでは無いですし、提供するサービスが出来るわけではありません。
そのため、フランチャイズ加盟後に集客で悩む方は多いです。
修行という道
今回相談を受けた方は、クリーニング業界に職を得て、修行させてもらったそうです。2年程度ではありますが、仕事を通じて多くの経験を積ませてもらい、開業出来るだけのスキルを身につけたとのことです。そして、仕事の下請けという形で、独立後も仕事をもらえるそうです。
その方は、2年ほど安い給料で仕事をされたそうですが、従業員だと最低賃金も決まっていますので、仕事をしながら独立に必要なスキルを修得されたようです。その上、独立後も仕事の紹介をもらえるということで、全く悪い話ではありません。
フランチャイズ開業には制約が有る
フランチャイズで開業すると、ロイヤルティ支払い義務と本部の方針に従う義務があります。そして、開業時に加盟金や研修費用を払う必要があります。そのため、開業するときに余計な経費がかかり、開業した後も余分な固定費用(又は売上変動の変動費)がかかるようになります。そのため、コスト競争では他の事業者に比べて不利になります。
他に似たようなサービスが無くてオンリーワンの内容であればよいのですが、フランチャイズとして加盟店募集をする位なので、加盟金に見合うような特別なノウハウは有りません。それであれば、何年か業界の中で勉強してから、円満に独立するという手も考えてみたら良いと思います。
安易にフランチャイズに加盟するのは止めた方が良いです。一度専門家からセカンドオピニオンを聞いてみてはいかがでしょうか。当方でも初回は無料の相談を受け付けています。
◆自己紹介
私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・これから創業したい
・フランチャイズに加盟してみようかと考えている
・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい
こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。
あとがき
ローコスト開業も良いのですが、フランチャイズ以外にもやり方はあります。