九州北部の大雨、天変地異は起こるものと考える、BCP策定の意義

火曜日に日本列島を横断していった台風が通り過ぎ、九州や山陰地方では大雨が降ってしまいました。

天変地異の発生頻度が高まっている。。。

2011年の東日本大震災の時には大きな地震に加え、想定外?の津波が襲ってきて、福島県の海通りでは壊滅的な被害を受けました。そして、東北地方自体が風評被害に襲われ、今でも完全に立ち直っているとは考えられません。

その後も他の地域で大きな地震があったり、大雨があったりと、自然災害のニュースが増えています。

 

想定外とは考えるべきでない

天変地異については、予め備えることができない事態であり、保険に入っていても「免責事項」に入っています。めったに起こることではないので、事前に予期できないという判断がされます。

しかし、実際にはあちこちの地域で災害が起こっています。東日本大震災の時には、九州は電力不安がなく、地震もないので比較的安全だという判断がされましたが、このところは熊本を中心とした地震、今回は大分を中心とした洪水被害、福岡市内では道路陥没というアクシデントが襲いました。どれも事前に予期されていた災害ではなく、想定外の出来事です。

ただ、想定外と片付けてしまうのは危険なように感じます。

 

BCP(事業継続計画)を作っておく

BCPとはBusiness continuity planningの略で、災害などの緊急事態が起こった時の行動や優先順位を予め決めておく計画です。緊急時には電気が使えなくなったり、通信手段が使えなくなったりということが起こります。その際に重要になるのは従業員の安全確保や利用者の保護になりますが、災害が起こってからだと効率的な動きができなくなります。

不測の事態に備えて、「優先する中核事業を定める」「緊急時の代替行動を決めておく」「中核事業にしぼって早期回復させる」などであり、こういった対応について、従業員に事前に徹底しておくことが必要になります。

 

BCPを作るには

実は、中小企業庁のホームページを見ると、「中小企業BCP策定運用指針」というページがアップされています。

http://www.chusho.meti.go.jp/bcp/contents/bcpgl_help.html

入門コースだと、経営者1名で1,2時間で策定できるということになっています。ただ、どの事業を優先するのか、インフラが使えなくなった際の想定などで悩むところがあるかもしれません。ただ、何も備えがないよりも、事前に考えておくことで初動の早さが変わってきますので、是非、一度考えてみられることをお勧めします。

 

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・これから創業したい

・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい

・フランチャイズに加盟してみようかと考えている

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。

 

あとがき

台風から3日目、九州地方は未だに大雨が続いているようです。1人でも多くの方が助かりますよう、お祈りいたします。