先日、大企業を定年退職したばかりの方が相談にいらっしゃいました。再就職のための活動を続けるか、個人事業主になるかということです。
シニア層が定年を迎えると
相談に来られた方は大企業でシステム構築関係にて長いキャリアを築かれていた方です。若かりし頃はSEの仕事もしていたようですが、管理職になってプロジェクトマネジメントを担当されていたようです。
基幹系のシステムからweb系まで様々なプロジェクトに関わられていたでしょうから、市場価値は高いのではないかと思われます。
ただ、本人は再就職を望んでいますので、かれこれ半年近く仕事を探されているということでした。
再就職の是非
本人の望み通りに再就職できれば、メリットとしては「安定した給与収入」があります。他にも「会社員」という立場もあるでしょう。
平日は仕事をしていることで所属する組織がありますし、満足行く水準かどうかは別として毎月給料がもらえるのでリスクはありません。
その代わり、再就職では大企業にいたときほどの待遇は望めず、本人が満足できるかは分かりません。また、何年かしたら再び定年を迎える可能性が高いです。
個人事業主になることの是非
個人事業主になることのメリットは「自由に仕事ができる」ことです。自分もそうでしたが、大学院に行きながら仕事をすることも可能です。
その一方で、全く保証のない世界になりますので、最低賃金というセーフティネットがなく、安い謝金でサラリーマンのときよりも仕事しなくてはならなくなるかもしれません。
ただ、品質の高い仕事をしていくことで、だんだんと仕事のグレードが上がっていく可能性はあります。また、これまでの経験に加えて幅広い経験を重ねていくことでオンリーワンの存在になる可能性もあります。人に使われることもありませんし、自分次第で好きな仕事をしていくことができます。
シニア層こそ独立開業して良いのではないか
トータルで考えたら会社員という仕事の仕方の方が安定しています。その代わり、会社に尽くすことが求められます。会社に尽くして、この先に大きなリターンがあるとか、安定した給与収入が何よりも優先というのであれば再就職もよいのですが、シニア層になれば、安定収入よりも人生で新たなチャレンジが出来ることに価値を見いだしても良いのでは無いかと感じました。
◆自己紹介
私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・これから創業したい
・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい
・フランチャイズに加盟してみようかと考えている
こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。
あとがき
創業のお世話をしていると様々な方にお会いします。自分も最初の会社を辞めてから散々苦労していますので、背中を押してあげたくなります。