吉野家の牛丼定期券は先払いのクーポン、飲食向けの集客策

昨日、街中をあるいていて「牛丼 定期券」なるものを見かけました。考えてみれば、先払いさせて需要を喚起するサービスが増えています。サービス業の一番の課題は集客なので、商売のヒントになるか少し考えてみました。

牛丼定期券は先払いのクーポン

吉野家の定期券は、300円払って定期券を買えば、期間中(2018年4月1日〜5月7日)は1食80円引く仕組みです。吉野家の牛丼は380円で、過去に何回か300円を切る価格を打ち出した同社ですので、これで来店頻度が上がれば良いだろうと考えたのでしょう。

自分はオフィス近くの「かつや」が100円のクーポンをくれるので、月2,3回の割合で行っています。こちらは来店の都度クーポンを使って、次のをもらってというやり方で、リピートを促しています。

ハンバーガーのファストフードも、スマホアプリでクーポンを出したり、店舗前でクーポン配布をやっています。吉野家のやり方は最初にお金を出してもらう点が斬新だと思います。

 

クーポンで初回のお客様を獲得

エステとかマッサージだと、初回の集客はクーポンサイトで行うことも多いようです。この場合、本来は6千円とか1万円するサービスを千円くらいで提供し、数多くある同業の中から選んでもらい、クーポンで来てくれた人には全力でサービスしてリピートしてもらうことで固定客にするそうです。

ただ、ネットのクーポンサイトで来客される方は「クーポン慣れ」しているそうで、ネットのクーポンサイトに出ているお店を巡っているケースも多いとか。

 

クーポンは「お試し」集客、まずは認知してもらう

そもそも「お試し」が必要になるのは、サービスの品質が分からないからで、本格的にお願いする前にサービスの内容を知りたいというところから必要になります。また、似たようなサービスは沢山あるので、「クーポンがあるなら、そっちにしよう」と選ばれる理由作りになります。自分が「かつや」に行くのもそういう理由で、クーポンあるから行こうかという動機付けになります。

先ほどの「先払いクーポン」である「牛丼定期券」はわざわざお金払っている分、一層動機付けになるかもしれません。先に一定のお金をいただいて、割引のインセンティブを提供するというやり方は他でも使えるかもしれません。リピーターの来店頻度を高めるという効果は他でも発揮できそうです。

 

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

得意分野はフランチャイズの本部立ち上げですが、会社の成長につながる経営計画作り、補助金申請など、ビジネスの成長、新規立ち上げをサポートしています。

・創業時の創業計画、創業融資獲得

・店舗の収支改善、集客、多店舗展開・フランチャイズ展開→ハンズオンで支援します

・資金調達のための事業計画(銀行から言われたら一緒に作成します)

・日本政策金融公庫の経営力強化資金(通常より低利です)

・新しいことに挑戦する経営革新計画、経営力向上計画

・ものづくり補助金など、補助金申請

・会社の成長戦略を描くための早期経営改善計画(費用の3分の2は補助金使えます)

特に得意なのはサービス業、リサイクルビジネスです。

このブログは情報発信のために平日はほぼ毎日書いています。

 

あとがき

自分も牛丼は大好きで、オフィスの近くの別のチェーンには週1回行っています。週6回は昼食で外食になりますので、イタリアンと牛丼は週に1回位はローテーションに入ってきます。