ヤマト運輸のニュースに続き、三越伊勢丹業でも労働組合が経営陣にNOを突きつけたようです。経営者は身内だからこそ、普段からコミュニケーションを取って相互理解が必要だと思いました。
三越伊勢丹の新聞報道
新聞報道によると、三越伊勢丹の社長が新規事業をどんどん立ち上げていて、現場に大きな負担がかかっていたようです。それに現場が反発して労働組合が退陣を要求したとのこと。
本業の調子が良ければ良かったのでしょうが、中国人観光客の「爆買い」が落ち着いて来ていて、業績も悪化しているしということで押し切られたのでしょう。
ヤマト運輸も労組からの要求で「値上げ」「大口顧客との交渉」に踏み切りました
ヤマト運輸は労働組合から「これ以上の荷受けは難しい」という要求が出て、それを経営陣が受け入れたことが新聞報道になりました。取扱量をやたら増やさないということと、現場に大きな負担がかかっていたという点ではこちらも同じです。
ただ、こちらは経営陣の退陣という話ではなく、宅配サービスの品質を守るにはこれが限界だと身内から指摘されたという話です。ある意味、健全なことだと思います。
経営者は従業員とコミュニケーションを
運送サービスの仕事と百貨店の仕事は違いますが、経営陣が現場の状況を顧みずに大きな負荷を掛けていたという点は共通でしょう。重要なのは、「現場の状況を顧みず」という点だと思います。
経営者は従業員に負荷を掛けることもあります。ただ、負荷を掛けるときにはきちんと説明をするべきです。継続的に仕事が立て込むときは人の手当をするべきですし、どういう状況で無理をかけているのかを説明しなくてはなりません。
もちろん、現場は人手不足ですので、すぐに採用はできませんので、無理を強いるのではなく、仕事量をコントロールすること、省力化をサポートしていくことで、労働環境を変えて行くことが経営者の役割だと思います。
従業員に一方的に負荷を掛けてしまうと、短期的には我慢もするでしょうが、それが解消されないようなら従業員は別のことを考えても不思議ではありません。自分なら「身体壊すよりも別の仕事をする」ことを選択するでしょう。
今回、従業員が大量退職するという方向ではなく、労働組合を通じて経営陣と協議すること自体は健全だと思いました。
働き方も多様化してきていますので、経営者は、従業員とはコミュニケーションを取って信頼関係を絶えず作って行くことが重要です。もっともサラリーマン社長だと、そういう感覚はないかもしれませんが。
◆自己紹介
私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・これから創業したい
・フランチャイズに加盟してみようかと考えている
・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい
こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。
あとがき
今日の健康診断では、通常の検査に加えて、脳梗塞と心不全のリスク測定もオプションでお願いしました。いずれも血液検査で分かるようですが、不思議な気分です。