創業の相談を受けていると、たまに「人ごと」のような方がいます。創業するもしないも自由ですし、こちらは最大限応援します。ただ、こちらからの助言を評論家のように論評する方に対しては、本気度を疑ってしまいます。
創業の損得
正直言って、まだ若い方が「自分で事業でもやってみようか」という感覚で創業計画の相談に来られると違和感を感じます。創業して必ずしも成功するものではありませんし、創業すると収入の下限はありませんので、手元資金が足りなくなってしまうというリスクも大いにあります。少なくとも、従業員という立場で仕事していれば、労働基準法で最低賃金が守られていますので、給料が安いなとは思うかもしれませんが、最低限の収入は確保できます。
創業が無理かなと思う方の共通点
創業の相談に来られる方のタイプは大きく2つに分かります
・自分のやりたいことが既にハッキリしていて、その実現のために相談に来る
・自分のやりたいことが漠然としていて、答えを探しに相談に来る
前者のタイプの方とのやり取りは非常にテンポが良く進みます。自分のやりたいことが見えていて、自分に足りないものを貪欲に吸収しに来ています。そのため、こちらからの助言を素直に受け入れますし、違うと思ったことは拒絶します。
後者だと、自分の考えを言わず、こちらから「例えば」という形で助言すると、「そんなの分かっていた」とか「パソコンの中には既に書いてある」など、能書きが始まります。相談を受けている側としては、相手を理解するためにいろいとと聞き出すのですが、「分かっていない」と言わんばかりの対応をされます。
考えていることと行動することは別
いろいろな情報はネットで収集することができます。飲食店開業で検索すると、さまざまなノウハウまがいのことがネットに書いてありますが、相談者の状況によって有益な情報もあれば、さほど意味のない情報も混在しています。
こちらとしては、相談に来られた方の状況に応じて様々なアドバイスをするのですが、自分が何をどのように行うのかを明確にしない限り、ベストアンサーとなる助言をすることはできません。分からない中で助言していることに「そんなこと知っていた」と反論されても意味はありません。
自分が置かれた状況を整理し、これをやってみたいと決めることが最も重要です。
創業時には様々な迷いがあって当然です。ただ、商売のネタが固まらないうちは無理に起業することはないと思います。本気で打ち込みたいことがあったらサポートさせていただきますので、お問い合わせください。
◆自己紹介
私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・これから創業したい
・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい
・フランチャイズに加盟してみようかと考えている
こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。
あとがき
今週になってから真夏の日差しになりました。後から「梅雨明けしていました」というパターンかなとも思っています。