業務が分かるのと経営者になるのは全く違う~事業承継の準備はしっかりと

事業承継のお手伝いをしていると、親子でやられていて、仕事はできるから大丈夫という認識の経営者が多いです。

経営者の仕事と担当者の仕事

担当者は仕事が目の前に出てきて、それを効率よく、価値を付けて行うのが仕事です。

一方、経営者は「仕事を創る」のが仕事です。

これは全く違います。目線が違うというか、考えていることのレベルが異なります。

 

仕事は永遠のものではない

今の仕事は過去の種まきによって作られた仕事であり、未来永劫同じ形で仕事できるものではありません。小売業などでは「仕入れて販売する」という業務ですので、一度開業したらそれが当たり前になりますが、飲食店やサービス業だと利用者のニーズに合わせて少しずつバージョンアップしていかないと飽きられてしまいます。もっとも、小売業でも「もっと安く」という価格競争や、「他にない商品を!」という仕入力が問われることにはなります。

 

経営者の仕事

経営者は仕事を創り出すことの他に、会社経営に必要なものをそろえていきます。具体的には人の採用・育成、資金の確保、仕事上で使う武器の確保(設備だったり、具体的な提携話だったり、利権だったり・・・)などが該当します。

例えば、設備工事の仕事であれば、外注先の確保、そもそもの案件の確保、必要な装備をそろえるという内容です。

 

担当者が経営者になるために

担当の仕事をいくらしていても経営者の仕事とは次元が異なります。経営の仕事をするための手始めとしては、自分自身の経営計画を作るところからスタートすると思います。

計画ですから数字での目標を立て、目標達成のために何をしていくのかを考えていきます。そうすると、現状の状態は一時的なもので、3年後、5年後に何らかの手立てが必要になることに気づくのではないかと思います。

 

事業承継計画、事業計画・・・計画の必要性

計画がなくてもうまくいっている会社は実際にありますが、それは経営者が経験を積んで、勘で勝負できるからです。万一、売上が急落してもどこかから確保できるという見通しもあるでしょう。

逆に経験が無いうちは、経営をどうするかを事前に考えておくべきです。そうでないと、気づいたら資金ショートということにもなりかねません。計画があるから、計画とずれた時に修正が出来るのであって、計画が無いと今が良いのか悪いのかも分かりません。

 

これから経営を引き継がれる方にこそ、事業承継に向けた計画づくりと今後の経営計画を作っていただきたいと思います。ご興味がありましたらご相談ください。

 

 

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・創業:創業資金を確保するための事業計画を作りたい

・新事業挑戦:新しい事を始めるための計画を作りたい。事業評価を行いながら失敗しないように取り組みたい。補助金や融資など、これからの事業に必要な資金を調達したい

・多店舗展開、フランチャイズ:これから事業を大きくしていきたい。組織を急拡大したい

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。まずはご相談だけでも問題ありませんので、お気軽に問い合わせていただければ。何らかのヒントはご提供できると思います。

 

あとがき

創業のお手伝いをさせていただいた方が、700万円の融資希望に対して、900万円の融資をしてもらえることになったという連絡がありました。喜んでいただき、ホントに良かったです。