フランチャイズは「標準化」のビジネスです。店舗のオペレーションを誰でもできるように標準化していくのですが、その時に重要になるのがマニュアルです。
フランチャイズとマニュアル
フランチャイズと言えばマニュアルが必要だということは、多くの方に知られているようです。将来的にフランチャイズ本部を作りたいという引き合いをいただいて、打ち合わせに行くとたいていマニュアルの話になります。
マニュアルがあるから、加盟店のオペレーションを統一できますし、スーパーバイザーがぶれないで指導をすることができます。
ただ、マニュアルというと尻込みする方が多いです。何百ページも原稿を書いていくイメージが強いのでしょう。
最初のマニュアル作成方法
一番最初は現場で使われているものを集めるしかありません。手書きのノートであれ、ペラ1枚の張り紙であれ、何らかの業務レクチャーの資料があるはずです。パートやアルバイトが入る職場では、一番最初に仕事を教えるためのノウハウがあるのが普通です。
文字や絵になっているものがあれば、もらってくれば良いのですが、そういったものが無い場合は、現場に行ってヒアリングします。アルバイトさんが入った時に最初に教える事、だんだんと教えていくことなど、様々なノウハウがあるでしょう。
手書きの文字はパソコンで入力しますが、絵になっているものがあれば、そのまま使えば良いです。スキャンを取るか写真を撮って、マニュアルに挿入していきます。
理想は、1ページに1つは写真か絵があるのが望ましいです。
マニュアル作成の留意点
マニュアルは綺麗に作った方が良いのですが、全てをきれいに仕上げるのを待っていたらいつまでも完成しません。必要な情報がはいって入れば、見栄えの部分は見切り発車でOKです。
以前の顧問先では、現場のケアマネジャーからもらった送迎マニュアルの説明図を見て、社長が「ショボいから自分が書き直す」といったまま、2週間放置されました。結局、自分の方で、社長が書き直したら差し替えるということで、全現場に印刷して送りました。結局、社長が書き直したのは3か月後ですので、その時に差し替えました。
マニュアルは現場が見て分かればOKなので、見栄えよりもスピードが勝負です。
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私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
あとがき
研修インストラクターのために寮に入っています。夜はやることがないので、仕事がはかどります。