介護事業FCの将来性について

介護事業のフランチャイズはシルバービジネスをターゲットにしたフランチャイズの本命といっても良いでしょう。高齢者向け市場といっても、高齢者は人それぞれであり、ニーズを一括りにできるものではありません。ただ、長生きすれば身体能力が衰えて、誰かの助けが必要になります。介護保険制度はそのための制度ですので、介護保険を利用したフランチャイズは将来有望と考えます。

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介護事業の本命は?

これまでの本命はデイサービスでした。今後はどうかと言われると、やはりデイサービスではないかと考えます。理由は、施設に通うことができる=程度が軽いので手間がかからない、施設に決まった時間に来てくれるのでサービス提供の効率が高いという理由からです。本来、介護は24時間365日必要なものであり、相手の所に出かけていくのであれば、最小限のスタンバイ体制を作っておかなくてはなりません。デイサービスであれば、平日の決まった時間に営業すれば良いので、緊急対応は問われないので、働いている人たちにとっては他の介護業態と比較すると責任が軽いという解釈ができます。

また、利用者の所に行かずに済むということは、事業者にとって慣れた施設でのサービスになりますので、事故が発生する確率を下げることにもつながります。

 

介護保険改正の影響

そうはいっても、介護保険は3年に1回改正があり、今年の4月に大幅に内容がかわりました。デイサービスについては7%ほど介護報酬が下がったと言われています。ただ、介護業界の方に言わせれば、7%で済んだということです。消費税が3%上がっても価格に転嫁できない事業者も多いし、飲食業などでは安売り合戦になったり、格安居酒屋の業態が出てきたりと7%では済まない価格下落があったのだから、介護業界も自助努力で経営を改善していかなくてはならないというお言葉でした。確かにその通りで、介護保険制度の改正で、介護業界も甘くないなと思っていましたが、他の業界も価格下落の影響をうけているのでした。

ただ、介護保険制度によって価格引き下げの影響は多くの事業者が受けています。努力する事業者は乗り越えられても、今まで通りの運営をしていたら厳しいでしょう。これまでは介護業界は保険制度で守られていましたが、無条件に守られるということがなくなり、これからは優勝劣敗が進んでいくことでしょう。

 

あとがき

本日は大阪でシルバービジネスセミナーでした。私以外にも介護事業者が3社出ていたのですが、あまり質問もなく、みなさん真っ直ぐ帰られていました。フランチャイズ選びは本部との相性が大きいので、こういう機会があったらいろいろと質問されることをお勧めします。