波瀾万丈だった吉野家の経営〜安部修仁元社長の「私の履歴書」

吉野家は「牛丼」という食べ物を日本人の食生活の中に組み込んだ会社です。日本経済新聞の「私の履歴書」では、経営破綻の裏事情が赤裸々に書かれています。

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私の履歴書

自分は日本経済新聞を25年ほど読んでいますが、「私の履歴書」の欄はいつも楽しみにしています。自分が面白いと思うのは経営者と芸能人で、普通の人では経験できないことが書かれていたり、考え方の基準が異なったり、いろいろと驚きが有るからです。

経営者だと、ディズニーランドの経営者だった高橋氏、ニトリの創業者の似鳥昭雄氏等が面白かったですし、芸能界だとジャズの山下洋輔氏や萩本欽一さんが印象に残っています。自分が面白いと感じた基準は若い時にいろいろと挑戦したこと、その経験(客観的にみると失敗と評価されてもおかしくない)が今を作っていることなどです。

 

吉野家の経営破綻

自分が子供のころ、吉野家は急にお店を増やし、イケイケの経営をされていました。当時の後楽園球場近くのお店で野球のナイターを観る前に腹ごしらえしていたことを思い出します。当時の人気漫画の「キン肉マン」でも牛丼が出ていましたし、「うまい・はやい・安い」食べ物として急に広まりました。

経営破綻した要因は急拡大に伴って資金が必要だったからでもあり、牛肉の品質を落とした上に価格を上げて客離れを招いたからでもあります。ただ、これは今だから思うことで、当時は「流行っているのになぜ?」と不思議に思いました。

 

経営破綻の裏側

安部氏の「私の履歴書」では裏側について書かれています。経営破綻する会社は「人材とお金を守らなくてはならない」のです。資金繰りに困って、不動産会社の出資を仰いだことで経営がおかしくなり、会社の中で働いている人が大変な苦しみにあったことが書かれていました。

そして、経営破綻して会社更生法を申請した後は、銀行が資金回収に走らないように、店長が銀行にお金を入れずに袋に入れて守っていた事も書かれていました。

経営資源として「ヒト・モノ・カネ」と言われますが、モノは後からお金で買い戻せますが、ヒトを戻すことはできません。また、カネは血液みたいなものですので、ショートしたら即倒産します。

カネに困って破綻し、ヒトが動き回ってV字回復に向かう様が書かれていて、すごい経験をされたのだなと改めて感じました。

 

フランチャイズなどの多店舗展開は、事前の計画がないとうまく行きません。用意することも沢山ありますので、これから設立を検討されている方は是非ご相談ください。小さく始めて大きくしていけるようお手伝いさせていただきます。

 

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私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。

・補助金や事業計画のサポート

・売上増加につながるご支援

難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

9月は自転車のベストシーズンなのですが、雨ばかりで中々乗れません。