公的機関の仕事をさせていただいている関係で、多くの創業計画を拝見する機会があります。専門家として一番手をいれているのは計画そのものよりも創業動機です。
創業計画の内容
創業計画は「想い」と「数字面」からできています。
数字面は、開業時に必要な費用、費用調達の手段、そして、収支の予測とそのロジックです。これは多くの場合はある程度助言してあげると出来上がります。中には、損得度外視でチャレンジしたいという方がいますが、そう言う方に対しては止めておくよう助言します。適切な収益を得られないと続けていけないからです。
逆に、想いの面は第三者が内容を確認してあげることが必要だと感じています。
想いを文書に表す
文書にするというと、文才が必要と思われるかもしれませんが、大したことを書くわけではありません。どうして独立開業したいのかという理由を掘り下げて聞いて、簡潔に紹介します。凝った表現と言うよりは、着目するポイントを複数用意してあげると良いのかもしれません。
これまでの経験(苦労してきたこと)から、創業に思い至った理由があるはずで、これまでの経験を丁寧に聞き出すことで、創業してやりたいことを理解することが出来ます。
これまでの経歴は無駄ではない
自分もそうですが、わざわざ創業しようと考える方は、組織の一員として安定した仕事をしていることに対して、「このままではダメだ」と思って、リスクを負って創業する方がほとんどです。
大企業で順風満帆な人生を過ごしていれば創業という選択をしないはずですので、創業計画の作成にとりかかる理由を聞いていきます。結構、インパクトのある行動をされていますので、計画の中ではそこを強調します。
その他確認すること
他には、どういるサービスや商品を提供するのかを確認し、ターゲット顧客を見つけます。たいていは創業を思い立つ中で得た実績などから、段々と顧客像を具体的にしていきます。「富裕層」など、ありきたりのキーワードではなく、サービスを必要としている相手がいるはずです。
そして、他の事業者との違いを確認します。たいていは比較軸がないので、創業者の経験などから強みを見つけ、「○○という点で他より優れている」という強みをクローズアップさせます。
これまでは公的機関の仕事として、創業支援をしてきましたが、この春からは自分の仕事としてサービスを提供しようと考えています。
◆自己紹介
私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・創業:創業資金を確保するための事業計画を作りたい
・新事業挑戦:新しい事を始めるための計画を作りたい。事業評価を行いながら失敗しないように取り組みたい。補助金や融資など、これからの事業に必要な資金を調達したい
・多店舗展開、フランチャイズ:これから事業を大きくしていきたい。組織を急拡大したい
こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。まずはご相談だけでも問題ありませんので、お気軽に問い合わせていただければ。何らかのヒントはご提供できると思います。
あとがき
今回の冬季オリンピックはメダルラッシュですが、小平選手のふるまいに感動しています。フィギュアの羽生選手は天才ですが、努力した遅咲きの選手に心を引かれます。