中小企業の支援は戦略よりも具体策

先日、大企業相手にコンサルティングを行っている会社から相談を受けました。中堅、中小企業に戦略策定ツールを販売したいので、どのようにしたらよいのかということでした。

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戦略策定ツール

そのツールは会社の定量情報、定性的な情報(選択式の質問に回答)を打ち込んでいけば、会社の強いところ、弱いところがチャートとなって出てくるもので、会社の「次の戦略」を示してくれるというものでした。

更に、戦略だけでなく、マーケティングについても同様のツールを備えているということでした。

 

多くの中小企業は戦略を意識していない

説明を聞きながら、なるほどな・・・とは思ったものの、そのツールを導入しようと決断する方は思い当たりません。一人でも二人でも、あの社長ならと思いつけば良いのですが、全くイメージが沸きません。

普段接している経営者は、経営のことは全て把握してご自身で判断されていますので、ツールを見て判断するということはありません。実際には全てを把握出来ているとは思わないのですが、本人はワンマンでやっているつもりですので、周りがとやかく言うことではありません。

 

戦略よりも具体策が求められる

様々な会社の支援をしていますが、目先のことばかりでなく、中長期的な目標をお聞きすると嫌がられることが多いです。そのため、「売上の改善」とか「販売促進策」のようなテーマで支援することになります。

ただ、やみくもに売上を追求することが常に正しいわけではなく、脇を固めるというか、売上を追求する前の段階を固めることが重要なこともあります。例えば、従業員の教育や管理体制、ブランディング等が売上に優先する局面もあります。最初から具体策の解決を図る場面もありますが、全体を俯瞰してみることも大事ではないかなと感じました。

 

 

◆自己紹介

私、山下哲博はサービス業や流通業の小規模事業者向けのビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・フランチャイズを中心とした創業

→本部選びや創業時の計画、創業時の融資獲得

・フランチャイズ化とのれん分け

→多店舗展開、店舗の収益力向上

・補助金や融資などの経営計画づくり

→認定支援機関として、補助金の計画作成や日本政策金融公庫と連携した
融資サポート

これまで経験してきたことを元に、難しいことを分かりやすく、経営者のこれからの道筋が明確になるよう、サポートさせていただきます。

 

あとがき

ずっと後回しにしていた年賀状。今日、ようやく年賀はがきを注文しました。先輩に無理をお願いしてしまいました。