個人事業者が法人成りする準備③会社設立時に決めること(定款・資本金)

私は2008年12月に独立開業して、その後ずっと個人事業としてやってきましたが、この1月に法人成りしました。いろいろと考えることがあったので、参考になればと記してみます。

 

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定款に定める内容

会社を設立するとなると会社法の規定に従って、役員構成や取締役会、監査役の任命等を定めなくてはなりません。

 

設立まもない、小さい会社の場合

・役員:最低、取締役1名で大丈夫です。

・取締役会:取締役会をやるとなると、最低3名必要になります。代表の方1名の会社であれば、当初はいらないでしょう。

・監査役会:当初は設置なしで大丈夫です。

・役員の任期:最長10年になるそうです。役員が満了になると、改めて選任して登記しなくてはならないので、最長にしておいた方が良いでしょう。

・株主総会招集手続き:簡略化した内容にした方が良いでしょう。

→株主全員の同意があれば、招集手続きを経ずに総会を開催できます。ちなみに、株主は代表取締役一人です。

 

資本金の設定

現行の会社法が制定されて、1円でも起業ができると話題になりました。ただ、資本金については、100万円くらい積んだ方が良いでしょう。

 

自分の場合

自分は手元資金を生かして資本金を150万円にしました。

会社設立時の仕訳はこのようになります。

現金 150万円 資本金150万円

ただ、会社設立に伴う費用で40万円位が出て行きますし、1月は法人としての仕事をしていても、実際の入金は2月以降になります(1月末に締めて請求書を出し、翌2月に入金があるので)。その間、経営者への給料、諸々の費用は全て手元資金から出ていきます。そうなると、最低でも100万円はないと、いきなり債務超過になりかねません。期中なので経営者が会社に貸し付けてしのぐことは出来ますが、それならば、最初から資本金として入れておいた方が経営は安定します。

 

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私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

今日は九州帰省の2日目。96歳になる祖母の元気な様に改めて驚きました。女性の平均寿命は約86歳ですが、元気な方はいたって元気です。