事業計画作成のメリットは、会社経営の羅針盤ができて、目標に最短距離で行けるというのが本来ですが、融資を引き出すことにもつながります。そして、評価されると目標よりもお金を借りられたというケースもありました。
創業時の計画作成
創業するときに多くの方が作成する事業計画は創業計画とも言います。事業を始めてしまえば当たり前の内容になるのですが、大きくは以下の内容です。
・創業のきっかけ
・代表者の経歴
・提供する商品とターゲット顧客、事業の独自性
・創業時に必要な資金と調達計画
・創業後の月次計画
これは、日本政策金融公庫の創業計画フォーマットですが、創業でなくても上記内容が分かれば事業についての判断ができます。
創業時の融資額
これは、全体で必要とする資金に対して、3分の1は自己資金で用意するというのが相場です。全部で1500万円必要であれば、500万円は自分で用意しなさいということです。制度上は自己資金は10分の1で良いとされていますが、それで済んだというケースはあまり知りません。
融資額の基準が上がるとき
自分が創業計画を見るときは、必ず自己資金3分の1の範囲に書き直して貰います。借りたお金は返さなくてはならないので、過大に借りることはお勧めしません。また、いくら創業融資という制度があるにしても、自分のお金も用意して備えていくのが本来だと思うからです。
ただ、これまで支援してきて、たまに銀行からの融資額を上積みしてもらったというケースがあります。そういう計画に共通しているのは、創業動機が分かりやすく、これまでの履歴と立ち上げ事業の関係が明確で、控えめに収支計画を立てていることです。そして、売上の立て方を理解されていて、自己資金も用意しているという場合です。
当たり前に感じるでしょうが、読んでいて、これまで経験されたことの延長線上にある内容で、無理なく達成出来そうな計画だと金額の上積みがあります。
分かりやすい計画=実現性が高い
これまでの経験の延長にある計画だと、読み手にとっては「確実にいけそうだ」という判断になります。冒険したり奇をてらったりという計画でなく、確実で実現性が高いことが重要です。
パワーポイントやエクセルで頑張って資料を作るよりも、シンプルに書いてある計画の方が説得力があります。
創業計画でも、補助金申請でも、無理に作文するよりも、申請者の取組が自然に伝わるように書くことで「実現性」をアピールすることができます。
年明けには補助金申請が始まると思います。ご興味ありましたらお問い合わせください。
◆自己紹介
私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・創業:創業資金を確保するための事業計画を作りたい
・新事業挑戦:新しい事を始めるための計画を作りたい。事業評価を行いながら失敗しないように取り組みたい。補助金や融資など、これからの事業に必要な資金を調達したい
・多店舗展開、フランチャイズ:これから事業を大きくしていきたい。組織を急拡大したい
こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。まずはご相談だけでも問題ありませんので、お気軽に問い合わせていただければ。何らかのヒントはご提供できると思います。
あとがき
今日の夕方、東名高速で逆走事故があってドライバーが両方とも死亡されたというニュースがありました。昨日、仕事で東名高速を走っていただけにぞっとしました。逆走に遭遇したら避けられないかも(汗)