フランチャイズ本部構築を検討している方に良く聞かれるのが加盟金の金額設定とロイヤルティ額の設定です。
本部が加盟店からいただくお金について
フランチャイズ本部を作るというと、「儲かる」というイメージがあるようです。店舗の名称を使ってもらうことによって加盟金が入ってきて、毎月ロイヤルティが入ってくるからです。本部が加盟店から取れる金額は以下の通りです。
・加盟金
・ロイヤルティ
・商材の卸(小売や飲食系に多い)
・広告分担金
・教材や販促ツールの販売
・研修
・システム使用料 など
この中でも大きいのは、加盟時にいただく加盟金と毎月のロイヤルティです。
加盟金の金額設定
加盟金の金額は0円から1000万円位まで幅広いです。とにかく加盟店を増やそうと思ったら0円という設定も有りです。逆に、加盟対象を絞り込んでいる本部になると加盟金は高めです。
自分が以前に勤めていた中古車買取店は800万円でした。ここでは、直営店を出しても十分に儲かるけど、一度には出店できないので、FCにも出店を認めようという考え方でした。したがって、加盟店オーナーは十分に選んでいました。
ロイヤルティの設定
ロイヤルティの設定は商材の卸ができるかどうかで変わってきます。小売店や飲食店であれば、販売する商品や提供する食材に利ザヤをのせて販売することができます。そのため、ロイヤルティはそこそこでよいという考え方も成り立ちます。
一方、サービス業だと本部から卸すものがありません。そのため、売り上げの5%とか10%という形でロイヤルティを設定します。ただ、本部が正確に売り上げを把握できない業態もありますので、その場合は固定額で設定します。
自分が以前いたところは固定額で90万円を取っていました。加盟店の平均粗利が400万円前半でしたから、結構な額になります。ただ、大型店だと粗利が1千万円出てましたので、本部としては大型店に改装するよう促していました。
金額設定の肝
結局のところ、本部がいくら加盟店から料金を取るのかに根拠があるわけではありません。ただ、加盟店が本当に儲かるのかどうか、フランチャイズに加盟して本部に料金を払った上で十分に利益を出すことができるよう配慮する必要はあります。
フランチャイズといえどビジネスですので、成功しているオーナーが2店舗目、3店舗目と投資してもらえるように金額を設定するべきです。
フランチャイズ本部構築について、ご相談がありましたら是非お問い合わせください。経緯者に寄り添って支援させていただきます。
◆自己紹介
私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・これから創業したい
・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい
・フランチャイズに加盟してみようかと考えている
こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。
あとがき
製造業の助成金のお手伝いもしているのですが、久々に申請書を書くと時間がかかってしまいます。何件かやるとモードに入ってくるのですが。