日本フランチャイズチェーン協会より、「2014年度JFAフランチャイズチェーン統計調査」が発表になっています。フランチャイズチェーン全体の店舗数は前年比102.6%の約25.9万店舗、売上は前年比102.8%の約24.1兆円、小売業フランチャイズの店舗数は前年比104.1%の約10.5万店舗、売上は前年比103.0%の約16.9兆円と好調でした。
コンビニエンスストアFCチェーンの動向
小売店のFCといっても、その実態はコンビニが約6割を占めています。コンビニエンスストアの売上は前年比105.4%の約10.1兆円になります。コンビニエンスストアの加盟店開発の勢いは続いていて、FCフェアなどの加盟店募集のイベントに行くと大手チェーンが勢揃いしていることが珍しくありません。
コンビニエンスストアの凄いところは、店舗数が猛烈に増えているにも関わらず、全体の売上も比例して増えていることです。店舗数も売上と同じく前年比105.4%で増えています。常識で考えると、商圏内に自社又は競合のお店ができるとそのお店の売り上げは減るはずなのですが、商圏内の来店客の購入単価や来店頻度を上げることで、店舗辺りの売上は減少していないということになります。
最近は牛乳やパンなどの食料品が揃って、24時間空いているミニスーパーといっても良いだけの品揃えがあります。さらに、コンビニコーヒーやメーカーと協力したコンビニ向けの商品開発もあります。限界だと思われているコンビニですが、まだまだ懐は深そうです。
リユースFCチェーンの動向
小売FCで加盟店開発が盛んなのはリユースのチェーンです。貴重品や宝飾品の買取、中古車の買取、書籍や電化製品などがあります。リユースは品定めをしなくてはならないので、ネットだけでなくリアルの店舗での接客が必要です。
最近は、モノを捨てることへの抵抗感が強いのと、インターネットオークションによって中古品の売買に抵抗が薄れてきています。そのため、リユースのチェーンが伸びてきています。
その他の動向
その他に目立つ業種として、自転車小売が増えているそうです。自転車は排気ガスがでなくてエコであり、乗っている人の運動にもなるので健康にも良いです。これから自店社用の道路が整備されていくという背景もあり、しばらく好調が続くことでしょう。
=====
私、山下哲博は資金調達サポートとフランチャイズを専門分野とする小規模事業者のビジネスサポーターです。フランチャイズについては、本部づくりのサポート、本部に足りない機能面の組織作り、新規加盟をご検討の方に対して契約書の確認や事業計画の作成サポートを行っております。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
あとがき
私は自転車が好きなので、自転車関連のFCに期待しています。先日はスポーツ自転車の駐輪場ビジネスについて紹介しましたが、自分もまとまった資金があればトライしてみたいです。