ものづくり補助金は「非接触」のストーリーを追加する ~「低感染リスク型ビジネス枠」でダブルチャンス~

ものづくり補助金の補助率、審査の面で有利になるのが「低感染リスク型ビジネス枠」です。通常の生産性向上のための投資だけでなく、何らかの「非接触」のストーリーを追加することで審査を有利にすることをお勧めします。

ものづくり補助金・低感染リスク型ビジネス枠

ものづくり補助金の趣旨は働き方改革や賃上げなどに対応するため、中小企業の革新的なサービスや生産プロセスの改善を行うための設備投資を支援することです。
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さらに、新型コロナウィルスの感染拡大の影響から、社会経済の変化に対応したビジネスモデルへの転換に向けた前向きな投資を支援するため、補助率の引き上げと優先的な支援が行われます。具体的には以下の通りです。

ストーリーの修正例

ストーリーについては、通常の生産性向上や革新的なサービス開発にプラスオンします。どのみち、設備投資を行えば売上を拡大して投資を回収する必要がありますので、売上拡大に「非接触型」の販売プロセスを追加すれば、自然な流れで申請書を作成できます。

①製造業の場合(食品製造)

食品製造のプロセスにおいて、ボトルネックになっている手作業の工程があり、そこに設備を導入することで、製造能力の向上、品質向上、コスト削減などを目標にするのが通常の申請内容です。それに加えて、営業プロセスの一部を営業マンを介さずに行うというストーリーを追加します。
消費者向けビジネスであればECサイトを構築して直接購入を促しますし、事業者向けであれば、ホームページ経由の営業活動の比率を高めます。問い合わせを受けて営業マンがフォローしていたという業務フローであれば、問い合わせ内容の解決をホームページで済ませるようにしていきます。その結果、多くの問い合わせに対応できるようになれば売上拡大、生産性向上といえます。

②サービス業の場合(専門サービス)

これまでになかった革新的なサービスを開発するというストーリーであっても、サービスを紹介して導入に結び付ける点について、非接触、すなわちホームページ経由での営業プロセスを用意すると良いでしょう。これまで提供していなかった新しいサービスを一から説明する場合、サービス内容の見える化については以前はチラシを作ることが多かったのでしょうが、最近は手許のスマートフォンで調べて把握します。サービスの内容紹介に留めずに、予約を受け付けてしまえば接触機会を減らすことにつながりますので、「非接触型」の販売プロセスに該当します。

ものづくり補助金のご相談から申請サポートまで

ものづくり補助金については、以下内容の情報をいただければこちらである程度進めることができます。
・申請者の概要(提供している製品・サービス、販売先、選ばれている理由)
・補助金で導入するもの(設備など)
・設備などを導入することで、何がどうなるのか
・その取り組みを進めようと思ったきっかけ

その他、会社概要、過去の決算内容(2期分)、導入する設備の詳細(見積書など)をいただきます。

過去の投稿内容も参考になるかもしれません。事業再構築補助金は申請要件が厳しいですが、申請書に求められるポイントは類似しています。

補助金申請書作成における「作文」について

事業再構築補助金 通りやすい申請書のポイント

急ぎ対応も・・・

最短で締め切り1週間前から着手して採択につながったことはありますが、これだと満足に確認や修正ができませんので、3週間ほどかかると思っていただいた方が良いです。
なお、補助金ありきの支援というよりは、企業様の成長戦略策定と実行支援というのが全体像で、補助金は資金調達の一環になります。
ご興味ありましたらお問い合わせください。